変形性膝関節症

変形性膝関節症は、何らかの原因で膝関節の機能が低下し、軟骨がすり減り、関節の変形が生じる病気です。65歳以上の女性に多くみられます。原因としては老化が最も多く、その他肥満や遺伝などの素因も関係しています。また、二次性では靭帯や半月板損傷、骨折などの外傷、化膿性関節炎などの後遺症として発症する場合もあります。

症状としては、初期には動き始めの痛み、関節水腫(水がたまる)などがあります。進行すると、動作中も痛みを生じ、可動域(曲げ伸ばしの範囲)が制限され、階段の上り下りや正座が困難になるなど、日常生活に支障をきたすようになります。末期になると、安静時にも持続的な痛みを感じ、変形(O脚が多い)が目立って歩行が困難になります。

関節の変形の重症度は立った状態(膝の軟骨に体重がかかった状態)で撮影したX線で下のレントゲン写真のように判断します。この重症度と、症状(痛みと日常生活上の支障の具合)および患者さんの希望を鑑みて最善の治療法を選択します。

Grade  0:正常Grade   Ⅰ:わずかの骨棘形成 , または軟骨下骨硬化Grade  II:関節裂隙狭小(25% 以下)あるも骨変化なし
Grade III:関節狭小(50%~75%)と骨棘形成 , 骨硬化像
Grade IV:骨変化が著しく,関節裂隙狭小(75% 以上)を伴う

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